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出典名: 成熟のための心理童話<下>
おすすめ度: ★★★★☆ ※おすすめ度について
本のカテゴリ: 小説・ファンタジー
副題: 喜びと力をとりもどす15の物語 
著者: アラン・B. チネン  
訳者:  
出版社: 早川書房 
 
本の内容: 成熟のための心理童話の下巻になります。

ユング派精神分析医が、世界のおとぎ話から、「その後いつまでも
幸せに暮らすために」人生の後半をどう生きて、何を学んで行かな
くてはいけないか…など、成熟するキーワードや手がかりを教えて
くれます。
この本に収められているおとぎ話は、「老年童話」中心です。
若い頃の冒険や試練などの話と違い、その後の人生が中心の話に
なっています。
なぜ、おとぎ話なのかというと、長い間語り継がれてくるうちに、
話の中から個人的な要素や文化的特異性が脱落していき、人類共通
のドラマと洞察だけが残ったからだということです。

この本では、こう言っています。
「老年童話は後半の人生における課題を描いている。自己対決、
 自己超越、社会の解放。男も女も互いの上に立つことはない。
 後半の人生で重要なのは、男か女かではなく人間であること
 なのだ。」


この本に収められている「おとぎ話」は以下です。

○自己統合と無垢……つつましい草刈り男(インド)
○驚異の再生……六地蔵(日本)
○媒介と超越……未亡人とカエル(チベット)
○媒介と老年童話の物語……魚師と魔神(アラビア)
○回帰と変容……花咲かじいさん(日本)
○完成された老年の人生……光る魚(イタリア)

私は、おとぎ話やファンタジーが大好きなので、その話の裏に
ある意味を興味深く読みましたが、少し専門的な内容が多いです。
今まで聞いたことのあるおとぎ話に、こんなに深い意味があったのか、
と驚きます。じっくりと読んでみると楽しい本です。 

■ほっこりしたい方、
ネコ好きさんにおすすめの本。

じいちゃんとタマの関係が
なんともよく特に1.2は
おすすめですよ~!!

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