■本の検索■
出典名: | アデルと私 |
|
|
おすすめ度: | ※おすすめ度について | ||
本のカテゴリ: | 癒し系 | ||
副題: | 年をとるには早すぎるんじゃない? | ||
著者: | リア コマイコ | ||
訳者: | 那波 かおり | ||
出版社: | 主婦の友社 | ||
本の内容: | アメリカの児童著作家が44歳の時に、ボランティアで出会った 96歳の盲目のアデルとの友情を書いた実話。 児童書作家の著者は、44歳の時に「燃えつき症候群」に陥り、 孤独なお年寄りを訪ねるボランティアをすることを思いつきます。 ボランティア団体から、「カリフォルニア・シャトー」という老人 ホテルにいるアデルを紹介されます。 知り合った時に94歳のアデルは、盲目でありながら、その歳には 見えないほど若く、オシャレで品があり、カセットテープで本も 読んでいるほど知識欲もある老女でした。最初は、アデルに 違和感を感じ、訪問を断ろうと著者は思いますが、何度か訪問する たびに、そのアデルに引かれていき、いつの間には、訪問を楽しみに さえし、そして、歳を重ねていく勇気や、生きる勇気、生きる楽しさ など得て行きます。 この本の中に出てくる、アデルの言うこんなことばがとても 心に残りました。 「でも、時は過ぎゆくものよ。存分に旅をして、見たいものを 見ておきなさい。体が動くうちに、旅があなたの糧となるうちに」 この2人の友情が淡々と綴られているのですが、2人に流れている 感情はとても温かく、それでいて、2人とも自分の生き方をしっかり 持っていて大人の友情を感じます。 生きること、歳をとること、孤独なこと、そして友情をさりげなく、 教えてくれる本で、私はとても好きなタイプの本です。 |